イベント

海とつながるエキシビション「OCEAN LEARNING」開催のお知らせ

2024.03.08

海洋環境デザイン

「OCEAN LEARNING」とは

「海と人とを学びでつなぐ」をテーマに、次世代の教育をデザインし提供する一般社団法人3710Lab(みなとラボ・代表:田口康大)は、2024年3月19日 (火)〜3月24日(日)まで、渋谷の(PLACE) by methodにて、海とつながるエキシビション「OCEAN LEARNING(オーシャン ラーニング)」を開催いたします。

2023年度、みなとラボは教育学者や科学者といった海の専門家、デザイナーや写真家、全国の個人書店、そして子どもたちと一緒に、さまざまな視点を持ちながら海と向き合うプロジェクトを日本財団助成のもと進めてきました。海を知り、海とつながることで見えてきたのは何か。本展は、2023年度に取り組んだ事業報告を通して、より多くの方に海と向き合う場をつくることを目指しています。

展示内容は、みなとラボが進める海洋環境デザインプロジェクトと、海の学びのプラットフォーム構築の2つ。海洋環境デザインプロジェクトからは、プロダクトデザイナー・倉本仁によるワークショップの成果物、同じくプロダクトデザイナー・北川大輔による海洋プラスチックごみから制作したオリジナルフレーム「umi frame」の完成披露を行います。

海の学びのプラットフォーム構築からは、写真家10名との連載企画「See the Sea」よりポスターとポストカードの完成披露。また全国の書店主と行った連載企画「Read the Sea」の書籍『個人書店が選ぶ、いま読んでほしい 海の本』の完成披露。どちらも販売を行います。さらに、海洋教育ポータルサイト「オポポ(OPOPO)」をはじめとした事業の成果を発表します。

本イベント期間中の売り上げの一部は、能登半島地震へ寄付させていただきます。


エキシビション概要

名称:OCEAN LEARNING(みなとラボ2023年度事業報告)
会期:2024年3月19日(火)〜3月24日(日)
時間:11:00〜19:00(3月22日は11:00〜21:00、最終日3月24日は11:00〜16:00)
会場:(PLACE) by method (東京都渋谷区東1-3-1 カミニート14号)
入場:無料
主催:3710Lab(みなとラボ)
助成:日本財団
協力:武蔵野美術大学、JIN KURAMOTO STUDIO、石巻工房

トークイベントについて

3月22日(金)はデザイナーを招いてのトークイベントを開催いたします。
17:30〜 受付開始
18:00〜 3710Lab代表・田口康大 挨拶
18:15〜 「See the Sea」よりグラフィックデザイナー 小熊千佳子によるトーク
18:40〜 オリジナルフレーム「umi frame」を制作したプロダクトデザイナー 北川大輔によるトーク
19:15〜 海洋環境デザインワークショプ「The Ocean Campingー海から立ち上がる形ー」よりプロダクトデザイナー 倉本 仁による成果報告

参加をご希望の方は、下記申込フォーム(もしくは左記QRコード)よりお申し込みください。

 https://forms.gle/D9YH5eNEjmwYVWri8

・お飲み物をご用意しております。参加者多数になった場合は受付を締め切らせていただくことがございます。
・本展では、主催者による記録・広報等のため、写真撮影・録画・録音を行う場合がございます。 予めご了承ください。
・予定を変更する場合がございます。最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。


展示概要                 

海洋環境デザインワークショップ

Photo by Toru Miyamoto

倉本 仁「The Ocean Campingー海から立ち上がる形ー」成果報告及び作品展示

デザイナー・倉本 仁企画のもと、鹿児島県の離島、加計呂麻島で行われたキャンプ形式のデザインワークショップ。デザインを学ぶ学生と若いクリエイター6名が参加しました。

海を感じ、状況を知るところから始まったワークショップ。漂着物のリサーチや研究を行いながら想像力を働かせ、周辺環境に根ざした企画立案、そしてコミュニケーションをつくり出すことを目的と実施いたしました。ワークショップを経てあらわれた海と人の共生における「デザイン」を展示。3月22日(金)のトークイベントには倉本 仁が登壇し、ワークショップの成果報告を行います。

 「See the Sea」 ポスターとポストカード完成披露

みなとラボのウェブサイトで連載している、写真家が「海」をテーマに撮り下ろす企画「See the Sea」。海をさまざまな視点から見ることで、一人ひとりが新たな海と出合うことを目的としています。この度、2023年3月〜2024年3月までに掲載した10名の写真家による海の写真を、手にできるものとしてポスターとポストカード、撮影前後に行った写真家へのインタビューのセットにして制作。会場では海を気軽に飾ることの提案と販売を行います。定価 3,710円(税込)。

3月22日(金)のトークイベントでは、ウェブサイトを含むデザインを担当した、グラフィックデザイナー・小熊千佳子がそれぞれの写真に合わせたレイアウトについて話します。
【参加写真家】
齋藤陽道、楢橋朝子、梶井照陰、野口里佳、安藤瑠美、清水裕貴、濱田 晋、原田教正、竹之内祐幸、野村佐紀子

みなとラボ オリジナルフレーム「umi frame」完成披露

プロダクトデザイナー・北川大輔のデザインによる廃棄された漁網とブイを使用したオリジナルフレーム「umi frame」。素材は、本来焼却される廃棄プラスチックから再生資源化を行う、三重県鳥羽にあるREMAREによる廃棄された漁具を使用したリサイクル素材を使用。留め具には、モリトアパレルの廃漁網リサイクル資材、フレームの仕上げを木製クラフトを専門に行う北海道旭川にあるササキ工芸が担当。漁業ロープでフレーム全体を留める仕様。1点1点表情の違うフレームとなります。

3月22日(金)のトークイベントには北川大輔が登壇し、制作におけるプロセスについて話します。

「Read the Sea」 書籍完成披露

みなとラボのウェブサイト上で掲載されている、全国各地の個人書店が「海」をテーマに4冊の本を選ぶ企画「Read the Sea」。この度、書籍『個人書店が選ぶ、いま読んでほしい 海の本』として、2023年2月〜2024年3月に掲載した37名の書店主による選書に加え、2つの対談、専門家による海に関する本の話を追加し、書籍化しました。海と本は、どちらの世界も広く深い。本書が、みなさんが本の大海原へと船を漕ぎ出すためのオールになれば、と考えています。会場では、書籍の先行販売を行います。定価 1,760円(税込)

オポポ

みなとラボが企画・運営を行う海洋教育ポータルサイト「オポポ(OPOPO)」。オポポは海と人とをつなぐためにあります。正式名称は「Ocean Portal Port(オーシャン・ポータル・ポート)」。多様な人びとや海のさまざまが集まる玄関口としての「港」という意味を持っています。日常のコミュニケーションツールとして、ものづくりのアイデア探しとして、学校の授業や海洋教育の探究のヒントとして、あらゆる人のために開かれています。


 登壇者プロフィール

小熊 千佳子 Chikako Oguma

アートディレクター、グラフィックデザイナー。2011年よりフリーランス。ブックデザイン、ポスター、ロゴ、 ブランディング、WEBデザイン、サイン設計などグラフィックデザインを基軸に幅広く活動。出版活動としてLittle Book Label YOU ARE HEREを主宰し、国内外のアートブックフェアに参加。Graphis Poster Annual プラチナ受賞、全国カレンダー展金賞 文部科学大臣賞、チューリッヒデザインミュージアム ポスター15点収蔵など。https://www.instagram.com/chikakooguma/

北川大輔 Daisuke Kitagawa

家電メーカー勤務を経て、2015年に株式会社DESIGN FOR INDUSTRYを設立。関わる全ての人とともに分かち合える“喜び”を創り出すことを信条に、家具や日用品、伝統工芸から家電、ロボティクス、先端技術研究開発、新素材開発など幅広い領域で国内外の企業や自治体と協業。“心地よい革新”という視点のもと、デザイン/クリエイティブディレクションを行う。iF、Red Dot、German Design Awardなど受賞多数。グッドデザイン賞審査委員。金沢美術工芸大学非常勤講師。https://www.designforindustry.jp

倉本 仁 Jin Kuramoto

プロジェクトのコンセプトやストーリーを明快な造形表現で伝えるアプローチで家具、家電製品、アイウェアから自動車まで多彩なジャンルのデザイン開発に携わる。素材や材料を直に触りながら機能や構造の試行錯誤を繰り返す実践的な開発プロセスを重視し、プロトタイピングが行われている自身の”スタジオ”は常にインスピレーションと発見に溢れている。iF Design Award、Good Design賞、Red Dot Design Awardなど受賞多数。https://www.jinkuramoto.com


主催:3710Lab(みなとラボ)について 

法人取得日:2016年10月27日
設立日:2015年4月1日
代表理事:田口 康大/兼任 東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センター特任講師

2015年、海洋教育の実践的なプログラムを開発・実施・提供するプラットフォーム として設立。海洋や教育、デザインなどの専門家と協働し、海洋教育とデザインを融合した実践的なプログラムを実施。環境問題や社会課題、地域のコミュニティ課題に向きあっている。

みなとラボ代表理事:田口康大(たぐち こうだい)

青森県生まれ。秋田県を経て、宮城県仙台市で育つ。現在、東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センター特任講師。教育学・教育人間学を専門とし、人間と教育との関係について学際的に実践研究を行っている。近年は、人間が生きる上での表現のあり方について考察し、学校の授業デザインや、学校を軸にした地域づくりを通して、新しい教育のあり方を探求している。https://3710lab.com/

助成:日本財団について

ボートレースの売上金からの交付金を財源として、国境や分野を超えて様々な角度から社会課題解決をサポートしていく、日本最大の社会貢献財団。市民、企業、NPO、政府、国際機関などさまざまな立場の人々と連携し、年間約1,000団体に対する助成事業や日本財団自ら推進する支援事業(自主事業)を実施することで、国内外の社会課題の解決に挑戦する。海洋・船舶に関する問題の解決、福祉や教育の向上、大規模災害の影響を受けた地域への復興支援や災害対策支援、人道支援や人材育成を通じた国際貢献など多岐の分野にわたり活動を行う。https://www.nippon-foundation.or.jp/

「海と日本プロジェクト」について

さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。みなとラボが実施する「海洋環境デザインプロジェクト」は、「海と日本プロジェクト」の助成を受け活動しています。https://uminohi.jp/