お知らせ
人と自然・海洋環境との望ましい関係を築くことを目指し、国内外のデザイナーと共にみなとラボが進めてきた「海洋環境デザインプロジェクト」。このたび、本プロジェクトの一環として、コンテンポラリーデザインスタジオ we+とともに、小学生向けの副読本「デザイナーと海をみる―海の大量発生」を制作しました。
本書は、「OCEAN BLINDNESS―私たちは海を知らない―」という現状を起点に、デザインという新たな視点で海を見ることで、海について考えるきっかけをつくることを目指したものです。
テーマに選んだのは、海で起きている「大量発生」。
海で起きている現象をデザイナーの視点から見てみることで、これまでとは違うものの見え方や、新たな可能性に気づくことがあります。 そんな体験を通して、海を知り、海とともに生きていくための新たな視点に出会える一冊です。

これまでもみなとラボとさまざまなプロジェクトで協業してきたwe+は、調べたり、実験したりしながら、身のまわりにあるものを独自の視点で捉え直し、新しい考えや価値をかたちにするデザインスタジオ。
たとえば、廃棄される板のりの製造方法をヒントに照明をつくったり、微細藻類の色に注目して新しいタイルをつくったり、発泡スチロールのリサイクル工程から家具を生み出したりと、身のまわりにあるものの新たな可能性をデザインへとつなげてきました。
そんなwe+の「ものごとを捉え直し、可能性を探る」というデザインの視点を、海を見ることにも取り入れたのが今回の副読本です。
特に本書では、
調べてみる
見てみる
聞いてみる
さわってみる
つくってみる
という5つの「みる」を通して、海で起きていることをさまざまな角度から捉えていきます。
「大量発生」について調べることから始まり、実物を見たり、海に関わる人の話を聞いたり、ものに触れたり。そして最後は、手を動かしてつくってみる。
海で大量発生した軽石、カキ殻、アオサを素材に、10cm角のタイルを制作。素材を砕いたり、組み合わせたりしながら試行錯誤することで、素材の新しい表情や可能性も探りました。



本書は、授業やさまざまな学びの場で活用できる教材として制作しました。
5つの「みる」を通して海の大量発生を見つめることで、ひとつの現象をさまざまな角度から捉えることができます。
そこから生まれるのは、海についての新しい発見だけではありません。見方を変えることで、新しい価値や可能性を見つけていくという、デザインの考え方にも触れることができます。
海を「みる」ことを通して、子どもたちが海をより身近に感じ、自分なりの視点で海との関わり方を考える。今後は、本書を活用したワークショップなども実施しながら、そんな学びの機会もつくっていく予定です。
本副読本の配布やワークショップの実施をご希望の方、また詳細を知りたい方は、下記までお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ先:info※3710lab.com(※を@に変えてお送りください)

「デザイナーと海をみる―海の大量発生」
発行日|2026年8月1日
企画・編集・執筆|一般社団法人3710Lab、we+
撮影|shuntaro / bird and insect、井上昌明、林 雅之( p.5 )、村瀬健一
ポートレートイラスト|尚味
デザイン|we+
発行人|田口康大
発行|みなとラボ出版
助成|日本財団

この活動は日本財団の助成により実施しています。
撮影:3710Lab