お知らせ
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過去に類を見ないほど暑い今年の夏。
国連事務総長のグテーレスは「地球沸騰化」という言葉を用いて、この異常な状態に警鐘を鳴らしました。人類が経験したことのない夏。そこに大きく影響を与えているのが、海です。
海は、私たち生命を生存可能にする存在。豊かな生き物を育み、物流の大きな要となり、エネルギーの宝庫でもある。海は人間の営みそのものです。一方で、海は地球上の最大の未踏の地であり、多くの可能性を秘めながら私たちはそれに気が付いていません。私たちが海をみているとき、それは海のほんの一部なのです。
みなとラボは、大きすぎて見えていない海、見えているようで捉えきれない海について、「OCEAN BLINDNESS」という言葉をテーマに、「デザイン」を通して紐解いていきます。
みなとラボと日本財団との共同開催で2023年9月29日 (金)〜10月9日(月・祝)まで、六本木のアクシスギャラリーにて「OCEAN BLINDNESS ー私たちは海を知らないー」をテーマに、「第二回 国際海洋環境デザイン会議」及びエキシビションを開催します。
地球の70%以上を覆う広大な海。あまりにも広く大きな海の存在ゆえ、私たちはその全貌をいまだ捉えることができません。それどころか、高度に都市化する暮らしの中で海とのつながりはさらに遠のいてしまっています。その現状を「OCEAN BLINDNESS ー私たちは海を知らないー」と位置付け、海の可能性や魅力を探求することから深刻化する海洋問題まで、さまざまな論点と視点を「デザイン」の座標を持って向き合うための「第二回 国際海洋環境デザイン会議」及び、エキシビションを開催します。
第二回目となる本会議では、深澤直人、倉本仁、we+など第一回目から参加するデザイナーが、海を知るために実践してきた海洋環境デザインワークショップの実施報告を行うと共に、ドットアーキテクツ+コンタクト・ゴンゾ、本多沙映、COMPANY (Aamu Song & Johan Olin)など新たなクリエイターたちによる、海を体感する参加型ワークショップやトークイベントを開催。同時開催となるエキシビションでは、暮らしや街の中に生かされた海とつながる世界の海洋環境デザインの他、海洋環境デザインワークショップで立ち上がった作品も展示。会場構成は、we+が行います。
第二回 国際海洋環境デザイン会議 2nd International Conference on Design for Ocean Environments/エキシビション「OCEAN BLINDNESS ー私たちは海を知らないー」展
開催日:2023年9月29日(金)~10月9日(月・祝)
時 間: 10:00~20:00(9月29日は16:30~21:00)会期中無休
会 場: アクシスギャラリー(東京都港区六本木5-17-1 AXISビル4F)
入 場:無料
主 催: みなとラボ
共 催 :日本財団
協 力:アクシスギャラリー
9月29日(金)
・日本財団常務理事・海野光行TALK「海とデザインが近づく意味(仮題)」
・深澤直人による公開ワークショップ「私の思い描く海」
9月30日(土)
・ドットアーキテクツ、コンタクト・ゴンゾによる公開ワークショップ「the storm」
・倉本仁によるワークショップ実施報告「無人島キャンプ(仮題)」
・we+によるワークショップ実施報告「Materials from Ocean(仮題)」
・ドットアーキテクツ・コンタクトゴンゾ×倉本仁×we+によるトークディスカッション「海洋環境デザインの夏(仮題)」
10月1日(日)
・ヘルシンキデザインデュオCOMPANY (Aamu Song & Johan Olin)による公開ワークショップおよびトーク
10月2日(月)以降
・海外ゲストによるトーク
・本多沙映による公開ワークショップ「海と女性(仮題)」 他
*10月2日以降のプログラム内容は決定次第お知らせします。
ご参加にあたってのお願い
・会場は入場自由となり、展示をご覧いただきながらプログラムへの参加や聴講が可能ですが、座席の準備のため事前申し込みにご協力ください。お申し込みの詳細は、8月後半にみなとラボのHPやSNSでお知らせします。
・基本的に撮影は可能ですが、撮影をご遠慮いただくプログラムがある可能性があります。会場内でのアナウンスに従ってください。
・本会議では、主催者による記録・広報等のため、イベントの写真撮影・録画・録音、を行う場合がございます。予めご了承ください。
深澤直人(ふかさわ なおと)
1956年山梨県生まれ。1980年、多摩美術大学プロダクトデザイン学科卒業。同年 セイコーエプソン入社。先行開発のデザインを担当。1989年渡米し、ID Two (現 IDEO サンフランシスコ)入社。シリコンバレーの産業を中心としたデザインの仕事に7年間従事した後、1996年帰国。IDEO東京オフィスを立ち上げ支社長として日本のデザインコンサルタントのベースをつくる。2003年独立し、NAOTO FUKASAWA DESIGNを設立。現在は、ヨーロッパ、北米、アジアなど世界を代表 するブランドのデザインや、日本国内の企業のデザインやコンサルティングを多数手がける。電子精密機器から家具、インテリア、建築に至るまで手がけるデザインの領域は幅広く多岐に渡る。2018年、米ニューヨークのノグチ美術館(The Noguchi Museum)が創設した第5回「イサム・ノグチ賞」を受賞。多摩美術大学教授。日本民藝館館長。
https://naotofukasawa.com https://thedesignsciencefoundation.org/
@naoto_fukasawa_design_ltd/ @the_design_science_foundation
倉本 仁(くらもと じん)
1976年兵庫県生まれ。家電メーカーのインハウスデザイナーを経て、2008年に東京目黒に『JIN KURAMOTOSTUDIO』を開設。プロジェクトのコンセプトやストーリーを明快な造形表現で伝えるアプローチで家具、家電製品、アイウェアから自動車まで多彩なジャンルのデザイン開発に携わる。素材や材料を直に触りながら機能や構造の試行錯誤を繰り返す実践的な開発プロセスを重視し、プロトタイピングが行われている自身の ”スタジオ” は常にインスピレーションと発見に溢れている。iF Design Award、グッドデザイン賞、Red Dot DesignAwardなど受賞多数。グッドデザイン賞審査副委員長。
https://www.jinkuramoto.com/
@jinkuramoto
we+(ウィープラス)/ 林登志也 安藤北斗 関口愛理
リサーチと実験に立脚した独自の制作・表現手法で、新たな視点と価値をかたちにするコンテンポラリーデザインスタジオ。林登志也と安藤北斗により2013年に設立。日々の研究から生まれた自主プロジェクトを国内外で発表しており、そこから得られた知見を生かした、R&Dやインスタレーション等のコミッションワーク、ブランディング、プロダクト開発、空間デザイン、アートディレクションなど、さまざまな企業や組織のプロジェクトを手がける。Dezeen Awards / Emerging Design Studio of the Year Public Vote(英)、EDIDA / Young Designer ofthe Year Nominee(伊)、日本空間デザイン賞金賞他受賞多数。作品はドイツのVitra Design Museumなどに収蔵されている。
https://weplus.jp/
@weplus.jp
dot architects(ドットアーキテキツ)
建築家ユニット。大阪・北加賀屋にて、アート、オルタナティブ・メディア、アーカイブ、建築、地域研究、サークル、NPOなど、分野にとらわれない人々や組織が集まる「もうひとつの社会を実践するための協働スタジオ」コーポ北加賀屋を拠点にしている。設計だけに留まらず、施工、リサーチプロジェクト、アートプロジェクトなど多岐に渡って活動中。第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展(2016)にて審査員特別表彰を受賞(日本館出展作家)。第2回小嶋一浩賞受賞。現在のメンバーは家成俊勝、赤代武志、土井亘、宮地敬子、池田藍、勝部涼亮、小林明日香の7人。
https://dotarchitects.jp/
@dotarchitects.jp
contact Gonzo(コンタクト・ゴンゾ)
2006年結成。肉体の衝突を起因とする牧歌的崇高論を応用し、即興的なパフォーマンスや映像、写真作品の制作、マガジンの編集などを行う。多くの国際展や芸術祭などに参加し、観客とともに既存の価値観の転覆を計る集団である。現メンバーはNAZE、松見拓也、三ヶ尻敬悟、塚原悠也の4人。独自に製作した構造物でレモンなどの果物を時速100キロで撃つ事ができる。
@contact_gonzo
本多沙映(ほんだ さえ)
デザイナー / ジュエリーアーティスト。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科非常勤講師。既存の価値体系に詩的なアプローチでゆるやかに疑問をなげかけながら、オルタナティブな美意識を探究。自然と人工物の境界線が曖昧になりつつあるこの世界を俯瞰で見つめながら、新しい価値をかたちにしている。作品はアムステルダム市立美術館、アムステルダム国立美術館、アーネム博物館に永久所蔵されている。
www.saehonda.com
@sae_honda_
COMPANY (Aamu Song & Johan Olin)
フィンランド、ヘルシンキを拠点に活動するJohan Olin(ヨハン・オリン)とAamu Song(アーム・ソン)からなるアート、デザイン・ユニット。ヘルシンキで自身がデザインしたプロダクトを販売するショップ「Salakauppa」を手掛ける。2007年から伝統工芸との融合を試みるプロジェクト「Secrets」シリーズを開始。ミラノ・サローネやロンドン・デザイン・フェスティバルなど大規模な国際展にも参加。2010年にはフィンランドのデザイン分野で最も栄誉のあるフィンランド国家デザイン賞を受賞。
https://www.com-pa-ny.com/
@com_pa_ny
主催:3710Lab(みなとラボ)
2015年、海洋教育の実践的なプログラムを開発・実施・提供するプラットフォーム として設立。海洋や教育、デザインなどの専門家と協働し、海洋教育とデザインを融合した実践的なプログラムを実施。環境問題や社会課題、地域のコミュニティ課題に向きあっている。
共催:日本財団
1962年、日本最大規模の財団として創立以来、 人種・国境を越えて、子ども・障害者・災害・海洋・人道支援など、 幅広い分野の活動をボートレースの売上金からの交付金を財源として推進しています。
「国際海洋環境デザイン会議」について
深刻化する海洋環境問題にアプローチの場として”デザイン”の分野からアクションを起こすべく始まりました。「海を知るための具体的なアイデアから、社会への実装を目指すものです。2022年7月に発足し、同年7月30日(土)東京都渋谷区にて「第一回国際海洋環境デザイン会議」を開催しました。第一回開催時は、基調講演に深澤直人、登壇者に山野英之、we+、大城健作、倉本仁、Sarah K(Supercyclers)、土田貴宏、山田泰巨らを迎えました。