レポート

秋田県大仙市

【開催報告】秋田に​おける​海とくらしの​関わりを​学ぶ教材​ー制作に向けた意見交換会

2025.07.17

地域ワークショップ環境

みなとラボでは、フランス・パリを拠点に活動するデザイナー、イザベル・ダエロンとともに、海や水、自然とのつながりを考える教育プログラムを開発しています。
2024年度から秋田県内における海や水にまつわる文化をリサーチし、その成果として「海と暮らしのつながり」をテーマにした紙芝居とサウンドキットの制作に取り組んでいます。

2025年7月、その完成に向けて子どもたちと一緒に教材をブラッシュアップするためのワークショップを大仙市内で実施しました。参加してくれたのは、小学1年生から高校3年生までの幅広い世代の子どもたち。秋田の自然と文化を学びながら、デザインやアートに触れ、教材としてよりよく活用するための意見を交わす時間となりました。

紙芝居の読み聞かせからスタート

ワークショップは、みなとラボスタッフによる紙芝居の実演から始まりました。
1回目は読み聞かせのみ、2回目は波・雨・雷・風の音を表すオリジナルのサウンドツールを合わせた実演を行い、音の有無による印象の違いも体験してもらいました。

読み終えた後には、感じたことや気づいたこと、難しく感じたページなどをワークシートに記入し、発表。子どもたち一人ひとりの視点が紙芝居の改善に向けた大切なヒントになりました。

〈以下、寄せられた感想・意見の一部〉

・波の流れや山のめぐみがハタハタの1年を支えていることを知れた
・雲の動きが一つ一つていねいに書かれていて、聞いていて楽しかった
・音があることで自然がわかり、1回目より180度もふんいきが変わった
・小さい子には難しい言葉があったのでわかりやすい言葉に変えてもいいかなと思った

子どもたち自身が紙芝居を実演!

後半は、参加した子どもたちが自分たちで紙芝居を実演しました。
保護者の前での発表に向けて、読み方を練習したり、サウンドツールを実際に触ってみたりしながら準備を進めます。

音の出し方や読み方など、表現方法を工夫しながら実演し、終わった後に気づいたことを共有しました。

〈以下、寄せられた感想・意見の一部〉

・みんなで一つの作品を作るのがとても楽しかった
・自分ではじめて使った楽器できれいに音がだせて嬉しい
・実際にやってみて、ハタハタにどんなことがおき、季節はどのようにめくっていくのかがより一層感じとれた

教材をよりよくするためのアイデア出し

読み手として・聞き手としての両方の体験を踏まえ、最後は紙芝居そのものをよりよい教材にするための意見交換を行いました。
まるで紙芝居の“プロデューサー”になった気持ちで、表現方法や物語の設定など、子どもたちから自由な発想が飛び出しました。

〈以下、寄せられた感想・意見の一部〉

「ハタハタをキャラクター化して“ハタくん”が説明するようにしたらわかりやすいのでは?」
「雲が喧嘩している様子など、感情的な表現を絵やテキストで見せてくれたら、小さい子にも伝わりやすい」

今回集まった子どもたちの意見や視点をもとに、紙芝居とサウンドキットは現在ブラッシュアップを進めています。完成は2026年1月頃を予定しており、完成後は全国の学校や教育機関への貸出を実施します。また、本教材を使ったワークショップなども開催する予定です。どうぞお楽しみに!

<開催概要>

日時:7月12日(土)10:00~12:00

会場:花火伝統文化継承資料館 はなび・アム 研究室