2024年3月19日 (火)〜3月24日(日)まで、渋谷の(PLACE) by methodにて、海とつながるエキシビション「OCEAN LEARNING(オーシャン ラーニング)」を開催いたしました。本展は、2023年度に取り組んだ事業報告を通して、より多くの方に海と向き合う場をつくることを目指しています。
倉本 仁「The Ocean Campingー海から立ち上がる形ー」成果報告及び作品展示
デザイナー・倉本 仁とみなとラボの企画のもと、鹿児島県の離島、加計呂麻島で行われたキャンプ形式のデザインワークショップ。デザインを学ぶ学生と若いクリエイター6名が参加しました。
海を感じ、状況を知ることからはじまったワークショップ。海に心身で関わり、漂着物や環境のリサーチを行いながら、想像力を働かせること。そこから、周辺環境に根ざした企画を立案し、コミュニケーションをつくりだすことを目的に実施いたしました。エキシビションでは、ワークショップを経てあらわれた海と人の共生における「デザイン」を展示。
「VIRTUAL WAVE SOUND TOOL」秋本亮太
「sea texture」土田哲平
「浙江省の魚」太田琢人
「サーフボードのお造り」柳澤星良
「漂流物のレシピ」尾崎 優
「いしころ」田中 文
「See the Sea」 ポスターとポストカード完成披露
写真家10名との連載企画「See the Sea」よりポスターとポストカードの完成披露。umi frameを使用して展示を行いました。また、それぞれの写真家ごとにポスター1枚とポストカード5枚をセットで販売しました。参加した写真家:齋藤陽道 、楢橋朝子 、梶井照陰 、野口里佳 、安藤瑠美 、清水裕貴 、濱田晋 、原田教正 、竹之内祐幸 、野村佐紀子
みなとラボ オリジナルフレーム「umi frame」完成披露
プロダクトデザイナー・北川大輔のデザインによる廃棄された漁網とブイを使用したオリジナルフレーム「umi frame」。素材は、本来焼却される廃棄プラスチックから再生資源化を行う、三重県鳥羽にあるREMAREによる廃棄された漁具を使用したリサイクル素材を使用。留め具には、モリトアパレルの廃漁網リサイクル資材、フレームの仕上げを木製クラフトを専門に行う北海道旭川にあるササキ工芸が担当。漁業ロープでフレーム全体を留める仕様。1点1点表情の違うフレームとなります。
Sサイズ:15.5×10.7×3.5cm(ポストカードサイズ)、6500円 、ポスターポストカード付き9000円
Lサイズ:42.7×30.4×4cm(A3サイズ)、15000円 、ポスターポストカード付き17000円
「Read the Sea」 書籍完成披露
みなとラボのウェブサイト上で掲載されている、全国各地の個人書店が「海」をテーマに4冊の本を選ぶ企画「Read the Sea」 。この度、書籍『個人書店が選ぶ、いま読んでほしい 海の本』として、2023年2月〜2024年3月に掲載した37名の書店主による選書に加え、2つの対談、専門家による海に関する本の話を追加し、書籍化しました。海と本は、どちらの世界も広く深い。本書が、みなさんが本の大海原へと船を漕ぎ出すためのオールになれば、と考えています。定価 1,760円(税込)
ポータルサイト「オポポ」
みなとラボが企画・運営を行う海洋教育ポータルサイト「オポポ(OPOPO)」 。オポポは海と人とをつなぐためにあります。正式名称は「Ocean Portal Port(オーシャン・ポータル・ポート)」。多様な人びとや海のさまざまが集まる玄関口としての「港」という意味を持っています。日常のコミュニケーションツールとして、ものづくりのアイデア探しとして、学校の授業や海洋教育の探究のヒントとして、あらゆる人のために開かれています。
会場内では、iPadでオポポみくじ など実際のサイトを操作できるよう展示しました。
トークイベント
3月22日(金)にはトークイベントを開催しました。海洋環境デザインワークショプ「The Ocean Campingー海から立ち上がる形ー」より、プロダクトデザイナー 倉本 仁による成果報告が行われました。また、「See the Sea」のグラフィックデザインを担当したデザイナー小熊千佳子とのトークでは、それぞれの写真家に合わせたデザイン構築のプロセスについて報告が行われました。オリジナルフレーム「umi frame」を制作したプロダクトデザイナー 北川大輔によるトークでは、三重県でのリサーチからフレーム製品化に際してのこだわりについて語られました。
左:3710Lab 佐藤、右:プロダクトデザイナー 倉本仁
グラフィックデザイナー 小熊千佳子
プロダクトデザイナー 北川大輔
展示をバーチャルツアーで体験する
本展をバーチャルツアーとして体験できるようになりました!会場の雰囲気や展示を体験することができます。会場にいらっしゃることが叶わなかった方、もう一度展示を見たいという方、どんな展示だったのか関心を持たれている方、ぜひ、360°体験をしてください。
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※ 音が流れます。ご注意ください。
本プログラムは、360°体験できるアプリケーション「WHERENESS」を提供しているアクチュアル株式会社 様のご協力のもとに提供しています。
実施概要について
名称:OCEAN LEARNING(みなとラボ2023年度事業報告) 会期:2024年3月19日(火)〜3月24日(日) 時間:11:00〜19:00(3月22日は11:00〜21:00、最終日3月24日は11:00〜16:00) 会場:(PLACE) by method (東京都渋谷区東1-3-1 カミニート14号) 入場:無料 主催:3710Lab(みなとラボ) 助成:日本財団 協力:武蔵野美術大学、JIN KURAMOTO STUDIO、石巻工房
写真:
大谷宗平(ナカサアンドパートナーズ)
文:
みなとラボ