お知らせ
第二回国際海洋環境デザイン会議とあわせて開催するエキシビション「OCEAN BLINDNESSー私たちは海を知らない」展の一部を紹介します。
廃棄漁網をマテリアルリサイクルして生まれた家具やカーテン、ニット、海洋プラスチックの再生素材を採用した照明や文房具。また水産系廃棄物のホタテ貝殻を新素材としたヘルメットに宇宙から撮影した海の色を表現したクレヨンなど。海そして海洋環境に向き合う世界各国のプロダクトの実物をご覧いただけます。
「Light Soy」Heliograf
オーストラリアを拠点とするデザインスタジオHeliograf(ヘリオグラフ)による海洋プラスチック75%を使った照明。ランプは販売されるごとに、その売上から2 kg相当の海洋プラスチックの清掃資金に寄付される仕組みにも。
「OCEAN CHAIR & TABLE」Mater(スカンジナビアンリビング)
デザインから生産プロセスにいたるまで、社会環境にダメージを与えない製品づくりを理念に、2006年デンマークで設立されたMater(メーター)。「Oceanシリーズ」のオリジナルデザインは1955年。漁船から廃棄された漁網由来の再生プラスチックで蘇りました。
・「BENU SOUL14646」クリスチャン・フィッシュバッハ
・おもちゃ「Blue Marineシリーズ」ダントーイ(ボーネルンド)
・「FISHAND」ニュートラルワークス.(ゴールドウイン)
地球の70%以上を覆い、最大の未踏の地となる海。大きすぎるがゆえに、その全貌を捉えることが難しく、また多くの可能性を秘めながら気づいていないことがたくさんあります。今、私たちが見ている海は、そのほんの一部なのかもしれません。そこで、本展では海の中を覗くことができるレストランや、海の上に生まれる街など、海を違った角度や視点から捉えるヒントになる海の建築をパネルで紹介します。
「UNDER」
ノルウェーのデザイン事務所Snøhetta(スノヘッタ)が設計した、海洋生物研究センターとしても機能するヨーロッパ初の海中レストラン。
「OCEANIX BUSAN」
デンマークの建築家ビャルケ・インゲルス率いるビャルケ・インゲルス・グループ(BIG)とOCEANIXによる、気候変動に影響されない持続可能な世界初の水上コミュニティ。
インテリアスタイリスト・中田由美による、見て触って、海を知り、海を感じる、リビング空間が登場。ミニマルかつソフトなデザインのソファの中材は、デンマーク沿岸で採取された海藻。贅沢な肌触りのラグは、ゴーストギアと呼ばれる海に流出した漁網などの漁具をリサイクルした再生素材。海に流れ出てしまったプラスチックごみの再生素材から生まれたスピーカーやテーブルなど。一見それとは気がつかないけれど、暮らしの中で海とつながるインテリアを体感していただけます。
第二回 国際海洋環境デザイン会議 「OCEAN BLINDNESS ー私たちは海を知らないー」全体概要はこちら