2024年3月にみなとラボ出版から刊行した『個人書店が選ぶ、いま読んでほしい 海の本』。漁師町の書店、海がない土地の店主、瀬戸内海や沖縄の海を望む書店など、全国37の書店主が海に関する選書をし、140点以上の書籍と店主によるコメントが集まりました。その本を携え、全国へみなとラボも出航です!キャラバン第一弾は、『個人書店が選ぶ、いま読んでほしい 海の本』で選書や対談にご登場いただいた群馬県高崎市の「REBEL BOOKS」さんからスタート!海なし県で本屋を営む店主・荻原さんはどんな本を選び、「海の本」コーナーを作ってくれたのでしょうか。
会場・会期
『個人書店が選ぶ、いま読んでほしい 海の本』
出版記念キャラバン「本屋は海の入口」
第一弾 REBEL BOOKS(高崎)
日時:2024年5月18日(土)〜6月2日(日)
会場:REBEL BOOKS(群馬県高崎市椿町24-3)
はじまり
海と人がどう関わっていくのか。大きくも自分にとって関係のあるその問いを手繰り寄せるためには、いままで意識していなかった人たちの目を海に向けてもらう必要があります。
直接海に行くだけでなく、海に出会える場。本屋は、そんな海への入口を担ってくれると感じています。このフェアを通し、海への興味関心を見つけ、育み、深めるきっかけをつくりたいと思いました。
REBEL BOOKSさんは、書籍『個人書店が選ぶ〜』の中で選書だけでなく、長野のmountain bookcase 石垣さんとの海なし県対談にもご登場いただきました。そこでキャラバン第一弾として、新たに選書していただいた海の本のフェアや、写真家が海を撮り下ろす企画「See the Sea」で制作したポスターの展示販売をおこなっていただきました。また、5月18日(土)には、お客さんとREBEL BOOKS 店主の荻原さん、みなとラボスタッフで「海と海の本について話そう」を開催しました。
展示風景
店主・荻原さんは、書籍『個人書店が選ぶ、いま読んでほしい 海の本』でセレクトいただいた本に加え、店内にある本から「海」をテーマに追加でセレクト。展示コーナーをつくってくれました。スルスルと店内の棚から本を選びコーナーが出来上がっていく様子はとても勉強になります。意外と海の本は店内にちりばめられていました。
雑感ですが、レベルブックスのお客さんは、物語で扱われる海の本より、具体的な知識として知れる海の本を求めている印象がありました。海が身近ではないから、海といわれても、どんな違いがあるかを知らない、川など自分が考えられる問題に落とし込んで伝えてもらいたいというような意見もありました。
また、書籍だけでなく店内の奥まったコーナーに、オリジナルフレーム「umi frame」に入った「See the Sea」のポスターを掲示。海なし県に暮らすお客様に手に取ってもらうことで、日常に海を取り入れてもらうきっかけをつくれたかなと思います。
イベント
「海と海の本について話そう」
日時:2024年5月18日(土)18:30開始
会場:REBEL BOOKS 2階(受付は1階)
募集にあたり…
海のことを考えはじめると、その途方もない広さと深さにたじろいでしまいます。たったひとりではちっぽけでどうすることもできません。海について一緒に考え、話をしていく人が必要です。この会はそんな海のことを気軽に話せる場です。この機会に買った海の本についてはもちろん、みなさんの海の思い出や、海に関して抱くいろいろな思いを教えてください。そうした対話の中から海と自分とのつながりを見つけていってほしいです。ーーみなとラボより
『個人書店が選ぶ、いま読んでほしい 海の本』に収録の、mountain bookcaseの石垣さんとレベルブックス荻原でやった海の話の座談会、楽しかったです。もう少し多い人数でやったらもっと楽しいと思います。みなさんもいかがでしょう?普段こういうかんじの、ゆるやかなテーマで集まってゆるやかに話すという会はなかなか無いのですが、たまにはやりたいですよね。好きな海の本を持ってきてもいいし、海の思い出を話してもいいし、海への興味関心を共有してもいいし、海で撮った写真を持ってきたりしてくれてもいいですね。REBEL BOOKS荻原とみなとラボ小倉さんで適宜話をふるので、ガンガン話すタイプじゃないからな〜という方でも大丈夫です。ーーレベルブックスより
普段からREBEL BOOKSさんにいらしているお客さんとざっくばらんに海を話す会。普段はあまりゆるりと話すようなイベントはないとのことで、ポツポツと海の思い出が語られました。