2025年3月4日 (火)、渋谷ヒカリエ 8/ コートにて、第3回国際海洋環境デザイン会議『海のミュージアムをデザイン視点で考える』を開催いたしました。2024年度に実施した二つのワークショップの報告と、「海のミュージアム」を軸に海と人との関わりについて話し合いました。当日の概要紹介を行います。
海のミュージアム構想について
みなとラボでは、2025 年のプロジェクトとして、海にまつわる文化や民藝、最新の発見やテクノロジーまで、デザインを通してキュレーションするプラットフォーム「海のミュージアム」を仮想空間でオープンさせたいと考えています。第3 回となる本会議では、「海のミュージアム」をデザイン視点で考えるアイデアソンをワークショップ形式で実施しました。この報告では概要の紹介とし、イベント詳細のレポートについてはあらためてお届けします。
海洋環境デザインワークショップの報告
はじめに2024年度に実施した海洋環境デザインワークショップの報告を行いました。プロダクトデザイナー倉本 仁による「The Ocean Camping 2024」では、武蔵野美術大学の学生が鹿児島県奄美大島で海を直接に体験することから立ち現れるデザインを探った成果の報告を行いました。コンテンポラリーデザインスタジオwe+による「海の厄介者」プロジェクトでは、海の生態系のバランスを変えてしまい、結果的に人間の経済活動に影響を及ぼすために厄介者扱いされているモノたちに向き合っている経過報告が行われました。二つのワークショップの報告ののち、3710Lab代表の田口康大とともにトークを行いました。
講演:瀬戸内国際芸術祭の取組みについて
海のミュージアムを考えるきっかけとして、瀬戸内国際芸術祭実行委員会事務局次長である増田敬一さんより「瀬戸内国際芸術祭」についてのご講演をいただきました。瀬戸内海の島々と沿岸部を舞台に3年に1度開催される現代アートの祭典が、どのような考えのもとに企画され、開催されているのか。これからの海と人との関わりを考えるきっかけをいただきました。
「海のミュージアム」をデザイン視点で考えるアイデアソン
編集者・ライターの山田泰巨さんにモデレーターに迎え、ワークショップを行いました。参加者はA〜Gの7グループに分かれ、それぞれに海のミュージアムに関するアイディアを出し合いました。
実施概要について
名称:第3回 国際海洋環境デザイン会議 「海のミュージアム」をデザイン視点で考える
会期:2025年3月4日(火)
時間:17:00~21:00
会場:渋谷ヒカリエ 8/ コート(東京都渋谷区渋谷2丁目21-1)
入場:無料
主催:3710Lab(みなとラボ)
助成:日本財団
文:みなとラボ
写真:大谷宗平(ナカサアンドパートナーズ)