レポート

広島県尾道市浦崎

「うらさきZINEをつくろう!ワークショップ」開催

【2022年度成果報告】

2022.11.30

地域ワークショップ海洋教育

広島県尾道市浦崎にあるUMEhouseうらしまさんにて、 海洋デザイン教育プロジェクトの一環で「うらさきZINEをつくろう!ワークショップ」を2回に渡り開催しました。ZINE(ジン)とは、magazineの"zine"のことで、個人で自由に写真やイラスト、文章をレイアウトして紙にまとめたものです。

1回目は6/25に実施。チェキを片手に自分のお気に入りの浦崎の海を撮影しました。どんな風景が撮れたかなぁ〜?

そのあとは、撮った写真を見ながら、浦崎の海のどんなところが好きなのか、自分で書いたり、ペアになったお友達に話を聞いて書いたりまとめていきます。表紙は一人ひとり、写真を貼ったり絵を描いたり、オリジナルを作成!みんなでひとつの「うらさきZINE」ができあがりました。

デザイナー・伊藤裕さんをはじめ、UMEhouseさん、フォローしてくれた大学生たち、そして何より、たくさんのワークを真剣に取り組んでくれた子どもたち。浦崎の海について改めて考えてもらえる機会になりました。ありがとうございました。

2回目は11/3に実施。前回は自分、友達から浦崎の海を考えましたが、今回は家族や地域の人へとその範囲を広げていきます。そうすることで、自然と多様な海が見えてくるのではと考えました。事前に宿題として、家族や近しい人へのインタビューをしてきてくれた子どもたち。午前中は、それを清書の台紙に書いていきます。

そして、もくじと表紙もつくっていきます。今回は、大学生や高校生のお兄さん、お姉さんたちが子どもたち1人ひとりに付き、サポートをしていきます。心強い!

お昼休憩を挟み、午後からは地域の人に来ていただきお話を伺います。

さあ、あともう少し!
お話を聞いたことをまとめ、原稿が揃いました!ここからは、製本作業です。作ったページを折ったり、貼ったり本の形に仕上げていきます。表紙ともくじは講師のデザイナー・伊藤裕さんがいろんな紙を用意してくださり、好きなものを一人ひとり選びました。その紙に印刷されると、子どもたちもワッと嬉しそうな表情に。
みんな集中して取り組んでくれたおかげで、今回もすてきな「みんなのうらさきの海ZINE」が完成しました。

今回、子どもたちが自分で写真を撮ったり、ページをつくったり、書いたり手を動かしてZINEをつくってきました。大人がきれいに整えまとめることは、もしかしたらもっとずっとラクだったかもしれません。それでも、こうして自分でつくることで、興味があることは自分の手でまとめて、ZINEという形で残すことができるんだということを知ってほしかったのです。これから、自分の好きなものをこんな風にまとめていってくれる子がいたら、素敵だなぁと思います。

そして、自分が見ている海がすべてではなく、友達や家族、地域の人と、それぞれが思う海の景色があり、思い出があり、考えがある。そんな海の多面的なところを話を聞いてみることで、感じてもらえていたら嬉しいです。ZINEとして形の残るものができたので、今後は地域の人に見てもらう機会を設けられたらと思います。

本ワークショップは、日本財団の助成を受け実施いたしました。

取材・文:
3710Lab