レポート
一般社団法人3710Labが行う、海の課題解決を図るとともに、海とともに生きる未来を形作っていく「海洋デザイン教育プロジェクト」。その一環として、『自分のまちの「おさんぽBINGO®️」をつくろうプロジェクト』がはじまりました。
本プログラムを通し、小豆島の文化や産業、生活など「小豆島の魅力とは何か」を再確認し、それらの魅力を支えている自然環境の豊かさや美しさを感じ、気づいてもらいたいと実施しました。
小豆島の海岸線はゴミが少なく、ビーチクリーン活動への参加率が国内でもトップレベルと言われています。こうした人々の手によって、海をはじめとした自然環境の豊かさ、美しさが保たれています。おさんぽBINGO®️をきっかけに、参加した生徒が、文化や産業、生活の魅力を守っていくためには小豆島の自然環境を大事にしたい、守りたいという意識を持てるようになり、島での暮らしの中で改めて海との関わりを探っていってほしいと考えています。
2022年7月〜10月にかけ、香川県小豆島にある小豆島中央高等学校にて全3回の『自分のまちの「おさんぽBINGO®️」をつくろうプロジェクト』ワークショップを開催。参加生徒は、小豆島の未来を考える「しまのみらいプロジェクト」メンバーの高校1、2年生。株式会社サン・アドのブンケンチームとアーティストの丸山素直氏を講師に迎え、一般社団法人みなとラボ、NPO法人トティエと共に、ワークショップを通して制作を進めました。海に囲まれた小豆島ならではの風景や自然、日常の1コマをアイディアにBINGOのアイコンを考え、掲載する項目をみんなで決定。それらを説明するリーフレットの絵や文章も、生徒たちの手で作り上げました。
2022年9月10日、デザインや印刷を経て完成した「おさんぽBINGO®️」を、生徒たちにお披露目するため、再び小豆島へ。販売に向け、オリジナルの什器を一人一つずつ制作してもらいました。海と山、夕日、オリーブなど、小豆島の風景やBINGOのモチーフを色紙で作り、「幸せをはこぶのは足である」「ビンゴで出会うお気に入りスポット」など、商品を魅力的に魅せるためのキャッチコピーも考案。全部で32個の什器を制作しました。これらの什器は小豆島内の販売店に置かれ、店頭を彩ります。
制作するだけではなく、自分たちで販売店へ交渉する営業活動も実施。
12月現在、11店のお店にて取り扱い、販売がはじまっています。今後も活動を続け、広く手に取ってもらう機会を考えています。このワークショップは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」、「瀬戸内オーシャンズX」の一環で開催されました。
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