鹿児島県大島郡与論町|与論町立茶花小学校

「おさんぽBINGO®️−与論島−」完成&販売スタート!

2023.03.06

学校離島探究学習ワークショップデザイン海洋教育海洋デザイン教育

「海と人とを学びでつなぐ」をテーマに、海洋教育という分野においてさまざまな実践的プログラムを提供してきた一般社団法人3710Lab(みなとラボ・代表理事:田口康大)と、広告制作会社サン・アド(代表取締役社長:三好健二)による文具ブランド「ブンケン」とのコラボレーションから実現した『自分のまちの「おさんぽBINGO®️」をつくろうプロジェクト』。日本財団の助成により、その第三弾である「おさんぽBINGO®️-与論島-」がついに完成しました!2023年2月より販売を開始しています。

「おさんぽBINGO®️」をつくる、海洋教育が深まる

鹿児島県は南、奄美群島の最南端に位置する与論島。美しいサンゴ礁で知られるこの島には、ビーチとマリンスポーツを目当てに多くの観光客が訪れます。一方、この地で育ち、暮らすからこそ見える「与論島らしさ」もきっとあるはず。海を渡って「訪れる人」と「暮らす人」の交差は、海の観光を重要産業とする与論島でも大切な海洋教育のテーマです。「訪れる人」「暮らす人」の視点を柔軟に行き交うことで学びを深めるプログラムが、2022年の秋から始まりました。

「おさんぽBINGO®️−与論島−」をつくったのは、与論町立茶花小学校(以下、茶花小)の5年生26人。茶花小は、海洋教育科「ゆんぬ学」(※)というユニークな教科に取り組む教育課程特例校です。
5年生たちはこれまで、与論島の伝統文化に触れ、地域の人々と交流を重ね、さとうきびなどの特産品を通じて島への理解を深めてきました。『自分のまちの「おさんぽBINGO®️」をつくろうプロジェクト』では、これまでの学びを振り返り、ほどき、新しい視点で編み直していきます。第1回ワークショップでは、ビンゴのアイコン選びとガイドブックづくりに着手。ブンケンチームのレクチャーを受けてから、10月の与論島を子どもたち自身が「おさんぽ」していきます。

※与論町の海洋教育と「ゆんぬ学」についてはこちら

再発見してきた「与論島らしさ」を教室に戻って書き出すと、子どもたちの机はあっというまにふせんの海に。苦心しながら26の「与論島らしさ」溢れるアイコンを皆で選んだら、今度は一人が一つのアイコンを説明する絵と文章をつくっていきます。絵を何度も描き直し、文章の推敲を繰り返して清書をするには、根気と時間が必要。第2回ワークショップ(オンライン)と宿題の時間も注ぎ込み、ガイドブックが出来上がりました。

「おさんぽBINGO®️−与論島−」の販売に向けて

「おさんぽBINGO®️−与論島−」が完成したら、今度はそれを販売するための活動へ。第3回目のワークショップではポスターとリーフレットをつくります。人に伝えることの意味と方法のレクチャーを受け、完成した商品を見つめ直しながら、真剣に筆を動かしていきます。

完成したポスターやリーフレットは、与論島の商店や、島への飛行機でも目にしてもらえる予定です。 「おさんぽBINGO®️−与論島−」の一つ一つのアイコン、ガイドブック、そしてポスターとリーフレットは、どれも子どもたちの海洋教育の結晶。同時に、それを目にして「おさんぽ」する人々を、島の海との暮らしと海の学びに誘う扉です。楽しみながら、与論島の海洋教育に触れていただければ幸いです。

このワークショップは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催されました。
CREDIT

おさんぽBINGO®️−与論島− 2枚
アイコンを紹介するガイドブック(A2) 1枚
イラスト・執筆・実施:与論町立茶花小学校5年生
企画・ディレクション・デザイン:株式会社サン・アド
BINGOイラスト:丸山素直
企画監修・発行:一般社団法人3710Lab
2023年3月1日発売
本体:550円

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これまでの『自分のまちの「おさんぽBINGO®️」をつくろうプロジェクト』
「おさんぽBINGO®️-気仙沼-」(記事)
「おさんぽBINGO®️-小豆島-」(記事