レポート

広島県福山市

福山でみつけた「かたちともよう」ワークショップ ②

2023年度成果報告

2023.09.20

イベント地域ワークショップ海洋教育

みなとラボと福山にある複合施設「 iti SETOUCHI( イチ セトウチ)」と共同で、福山のかたちを自分たちで描くワークショップ【福山でみつけた「かたちともよう」】を全2回で実施しました。第二弾として、9/18にワークショップを開催しました。
鞆の浦の海岸沿いを実際に歩き、海にある「かたちともよう」を採取。絵の具を使ってそれらを描きました。

ワークショップの概要

みなとラボと iti SETOUCHI( イチ セトウチ)と共同で、福山のかたちを自分たちで描くワークショップ【福山でみつけた「かたちともよう」】ワークショップです。海に興味関心を持ち、海に関する問題を身近にするため、まずは「自分が暮らす街をみよう」をキーワードに子どもの知的好奇心に働きかけます。自分が暮らす街や実際に海に触れ、観察することで、その土地ならではの特性をみつけ、知るきっかけをつくります。自分と街、自分と海の間にどんな関わりがあるのかを考えます。

第一弾では、自分がみつけた福山の風景を写真に撮り、「街のかたちともよう」の輪郭を抽出しながら鉛筆で描きました。一回目レポートはこちら。第二弾として、鞆の浦の海岸でみつけた漂着物や自然物、海にあるかたちともようを観察し、「海のかたちともよう」を描きました。それぞれに出来上がった「かたちともよう」は福山のオリジナルパターンとして、福山のいまを伝えます。

9/18 ワークショップ2回目:午前中

2023年9月18日(月・祝)、鞆の浦の常夜燈に集合し、実際の海を前に「かたちともよう」を散策しました。街で海のかたちを探すのとは違い、街にはない海があるからこその「かたちともよう」が見えてきました。目の前には幾艘もの漁船がロープにつながれていたり、フェリーが出港したあとは波立ったり。さらに開始時はあいにくの雨だったのですが、逆に海の上にはポツポツと雨粒や泡立った粒が……。見慣れた景色とは違う場面を写真に撮っていきます。

そのあと5分ほど移動し、小さな海岸へ。

気づけば雨も上がり日差しが。足まで海に浸かる子もいれば、気づいたら靴が濡れちゃっている子も…。暑い中、集中して浜にある貝やカニ、シーグラスや石、水面のキラキラなど思いおもいに見つけた「かたちともよう」を採取してくれました。

保護者の方々からは、思っていたよりゴミが目立つとの声も。確かに、流れ着いているものがありました。

9/18 ワークショップ2回目:午前中

お昼をはさみiti SETOUCHIに戻り、先ほど採取した「かたちともよう」を絵の具で描いていきます。今回も講師は香川県在住の画家・山口一郎さん。いろんな色を使うのではなく、青色の絵の具だけで自分なりの色とかたちを表現していきます。まずは試しに一郎さんが描いてくれました。

いろんな筆の種類から自分が描きたいものにあった筆を選んでいざ。

最初は戸惑っていた子どもたち。描きはじめると一枚を集中して細やかな色のグラデーションをつけていく子や、大胆に線を引く子、写真の中からかたちともようを上手く抽出している子など、その子にみえている「かたちともよう」が浮かび上がってきました。たくさんの「かたちともよう」が集まり、今日は終了。

おつかれさまでした〜!

今後について

2回のワークショップで描いたものを、デザイナーさんの手によってレイアウトし、福山のパターンをつくります。それらを何かに落とし込み、福山の街や海をふっと思い出せたり、考えるきっかけになるようなものにしたいと思っています。ぜひ楽しみにしていてください!

これらの様子はiti SETOUCHI施設内にて、10月以降に展示を予定しております。