2023年度、iti SETOUCHIと共同で福山のかたちを自分たちで描くワークショップ【福山でみつけた「かたちともよう」】を開催いたしました。2024年度は、福山を流れる大小さまざまな「水」に注目し、目には見えるけれど、形も音もない水。「水のながれとおと」を見つけることで、水がどこから来てどこへ行くのかを考えるきっかけを創出します。日本財団の助成のもと、2024年8月24日に広島県福山市のiti SETOUCHIでワークショップ【福山をながれる「水のかたちとことば」】を実施。
実施
ワークショップ 【 福山をながれる「水のかたちとことば」 】
【日 時】2024年8月24日(土) 10:00〜13:00
【会 場】iti SETOUCHI(広島県福山市西町1-1-1 1F)
【参加者】小学生10名
目的
・ イメージしたものを「かたちとことば」で表現する
・ その表現し合うことをたのしむ
・水の流れが山・川・海をつくっているという考えで福山をみれるようになること
・海・川・森と街が隣接している福山という地形を考えるにあたり、川を通じて森や海がつながっていると、水の流れを想像できるようになること
・山から海へと流れ出す水の流れを想像することで、福山の街を支えている自然環境への関心をもてるようになること
・福山が「福山」になる前の環境を自分たちの手で想像することで、環境と自分とのつながりを考えれるようになること
内容
まずはiti SETOUCHI内、tovioにて。
福山大学 海洋生物科学科 真田先生から水の流れについてのお話をききます。水が普段の生活に欠かせないこと、福山にはどんな川が流れていてどんな流域があるのか、そこにはどんな生き物がいるのかなどお話しいただきました。今回は、福山大学の学生4名もスタッフとして参加してくれました。
次はみんなでアクリル板に「水のかたち」を描きます。どんな水があるか想像しながら迷いながらも筆を動かしていきます。アクリル板はコロナ禍に使用されていたしきり板で、地元企業よりご提供いただいたものです。
次は描いた「水のかたち」のアクリル板をもって、外にでます!
描いた水が流れていそうな場所を探し、アクリル板をいろんなところに置いてみます。実際に水が流れている噴水や水飲み場にあてはめてみたり、水はないが井戸の跡などに置いて音をみつけてみたり。置いたところでどんな音がするか耳をすまし、聞こえた音を書いていきました。暑い中みんな本当にがんばってくれました!
戻って描いたものをみんなで見ながらふりかえります。
「水」について普段は意識することがなく、水を描くこともはじめてなのでたのしいという声も。水を想像してかたちにしてみることで、いろいろな音がする「水のかたち」があらわれていました。その水の中でも聞こえる音がちがったり、中には元素を表現してくれた子もいて、思わずうなりました。
暑い中参加してくださったみなさま、福山大学の真田先生、学生のみなさん、iti SETOUCHIのみなさん、ありがとうございました!
今日のワークショップを経て、水の流れがいろんなところにあると気づくようになってくれたら嬉しいです。そうすることで、福山という街をつくっている自然や流れに気づくことにもなるはず。いろんな場面で、水の流れを想像してみてほしいなと思います。
描いたアクリル板はiti SETOUCHI内にて展示を予定しております。こちらも準備が整いましたらまたお知らせいたします。
昨年度のワークショップ