オリジナルフレーム「umi frame」販売中!

2023年度成果報告

2024.05.27

写真ものづくりデザイン海洋デザイン教育

海洋環境に対してデザインでアプローチする一般社団法人3710Labが北川大輔との協働で制作したフォトフレーム。漁業ロープでフレームを留める仕様で、三重県鳥羽市の漁業由来の海洋プラスチック(ブイ、漁網)を100%使用した板材を使用。棚や机の上などに自立また、壁掛けでも使用可能。

フレーム制作の背景

みなとラボが、活動の主軸とする「海洋環境デザインプロジェク ト」の一環から製作したフォトフレーム。海洋環境や海洋生物に深刻な影響を及ぼす海洋プラスチックは、その多くが「廃棄漁具」だと言われている。そこで、三重 県鳥羽市で廃棄プラスチックを再資源化している株式会社REMAREの協力を得て、廃棄された漁網とブイのみで出来た再生板材を使用。一点ずつ異なる魅力的なテクスチャーが現れた再生材を利用しフォトフレームを制作。製造工程の特性から板材には気泡が入りやすく、質感も一定とは言えないものだが、一義的に海洋環境に寄与することを目的とすることから、端材や廃材を極力出さずに、あえて製品の魅力として利用。小規模な販売スケールを活かし 、売り手より丁寧に説明を加えることで、製品自体への愛着やストーリーへと変換していった。

フレームの特徴

廃棄プラスチックから再生資源化を行う三重県鳥羽にあるREMAREの協力により、廃棄された漁具を使用したオリジナル素材を使用。留め具には、モリトアパレルの廃漁網リサイクル資材を採用し、フレームの仕上げは木製クラフトを専門に行う北海道旭川にあるササキ工芸が担当した。1点1点表情の違うフレームはA3のポスター、ポストカードが入る2サイズ展開。umi frameは、収められる写真こそが主役でありフレームはあくまでフォーマットに徹する、という考えを念頭にデザイン。唯一組み立て方に個性を持たせ、フレームは一本の紐で固定する構成で、海の道具を扱うようなシンプルな行為をイメージした。紐は魚網などの補修に使われるものを使用。また、紐を固定するストッパーにも、アパレルに使用される廃棄漁具100%の既存品を転用した。シンプルなフレームの中に、海の背景をディテール留め方とディテールで控えめに表現した。

三重県での素材調査

制作に際し、REMAREが所在する三重県にて、プロダクトデザイナーの北川大輔とともに廃棄漁具・プラスチックを調査した。

販売情報

〜 STORESにて販売中! 〜

Sサイズ:15.5×10.7×3.5cm(ポストカードサイズ)、6500円

https://3710lab.stores.jp/items/65f3f993d3c2c90ff745e301

Lサイズ:42.7×30.4×4cm(A3サイズ)、15000円

https://3710lab.stores.jp/items/65f3eb8b85e36309e08e449d

  

〜 Sea the Seaポスター&ポストカードとのお得なセットも販売中! 〜

【Lセット】umi frame+ポスター(ポストカード付き)、17000円

https://3710lab.stores.jp/items/65f402a6a751091124927078

【Sセット】umi frame+ポストカード(ポスター付き)、9000円

https://3710lab.stores.jp/items/65f409f7ab0a120572ed09c9

Sea the Sea写真企画一覧:齋藤陽道楢橋朝子梶井照陰野口里佳安藤瑠美清水裕貴濱田晋原田教正竹之内祐幸野村佐紀子

デザイナー北川大輔さんについて

北川大輔 Daisuke Kitagawa

家電メーカー勤務を経て、2015年に株式会社DESIGN FOR INDUSTRYを設立。関わる全ての人とともに分かち合える“喜び”を創り出すことを信条に、家具や日用品、伝統工芸から家電、ロボティクス、先端技術研究開発、新素材開発など幅広い領域で国内外の企業や自治体と協業。“心地よい革新”という視点のもと、デザイン/クリエイティブディレクションを行う。iF、Red Dot、German Design Awardなど受賞多数。グッドデザイン賞審査委員。金沢美術工芸大学非常勤講師。https://www.designforindustry.jp

クレジット

プロデューサー:
田口康大
ディレクター:
佐藤久美子
デザイナー:
北川大輔
協力:
株式会社REMARE、株式会社ササキ工芸
販売:
みなとラボ